小説同人誌を作った話

いつも当サイトの記事をご覧いただき有難うございます。
小説同人誌をターゲットにした記事を色々書いてきた私ですが、その中で度々「小説は書くが、同人誌は全てマンガである」旨を記載して参りました。
今回は色々あって

小説同人誌を発行しました。

ので、それについて書いていきます。
ただ単に小説を書く、それだけではなかったという、話。
今回は主観バリッバリでお送りします。

目次

小説をどれくらい書く人か

上に書いたとおり、私の同人誌、特に個人誌は全てマンガですが、小説も実は結構書いてました。いっときは小説書いてる方が長かったかな。

小説を書き始めたのは小6~中1ごろだったと思います。
その当時、私はマンガで一次創作のファンタジー物を描いていました。
でも、そのころの私は背景が描けなかった。人物ばっかり描いて背景とか全然描いてなかったし、背景描けないよウワーンだったのもあり、

背景描けねぇから小説にしよう。

という理由であっさりと小説に転向したのです。
小説書きの人のなかには「絵が描けないから小説書いてんだよ」っていうご意見の方もいらっしゃるのですが、私はこれがすごい分かる。私自身、それが理由だった。
元々小学生に上がる前から手紙を書いたり日記を書いたりとかやってたこともあってか、文章を書くことに抵抗とか疑問とか一切なかったです。漢字も得意だったし。この記事含めて、うちのサイトの超長い記事を生産出来るのもこの辺りが理由かなって思ってます。
でもそれでお絵描きをやめたかっていうとやめてなかった。描いてましたよ。
何故この時背景を練習する方向に行かなかったのか。

ちなみに、この時背景を描くのを諦めた一次創作、中学生の間はワープロで書いていた(親のワープロを使っていた)のですが、高校生になってからはメールマガジンで連載してました。
タイトルは「BRAVE BITS」。これの前身となるタイトルがあったのですが、長ったらしい上「中学生が考えました!」感のすごいタイトルだったので変えようと思ったんですね。案がなくて、苦し紛れにつけたタイトルだったように思う。
この作品には最大で50人くらいの読者がいました。今考えると、一次創作で50人読者がいた、ってすごいことだなぁと思います。この広いネットの世界のどこかに、この50人の読者だった人がいるんだ…。

今現在、このストーリーは書いてません。
環境が変わってしまったこともそうなんですが、なんせこれを考えたのが中学生当時の自分で、設定がおかしい箇所がいくつもあったということもあり、今は頭の中で捏ね直している状態です。ストーリーのメイン部分は変わらなくて、頭から終わりまで全て口頭で言えるくらい出来てるけど……
先日、既に書いたものの字数をざっと計算してみたら、約12万程度ありました(HTML化してあるので、タグの分を差し引くと大体これくらいになるだろうという数字)。当時、いわゆるガラケーでぽちぽち頑張って打ってた小説が、そんなボリュームになっていたとは驚きです。
当時も字数はカウントしてたけど、それは当時のメールに字数制限があった(※)からで、ストーリーの長さを示す意味での字数とか考えたことも無かったので。
※ドコモ(iモード)メールは500バイトまでしか受信出来ず、ドコモユーザーが圧倒的に多かったため、他のキャリアの人もドコモの字数に合わせていた
※Twitterの2ツイート分くらいで1メール

これを大学生くらいまでやってたかな。
大学がえっらい遠くて通学時間が長かったので、寝るか、本を読むか、小説を書くかのどれかで時間を消費してました。
今、通勤・通学時間にスマホ使って指で絵を描くとかやる人いるじゃないですか。その当時そういうのなかったから、単純にその時間ってお絵描き出来なかったんですよね。
まぁ私は今現在もスマホに指でお絵描きは出来ないのですが。

近年は年1回程度、小説を書くか書かないか、というくらいの頻度です。
これについては後述しますが、マンガで描きたい話の方が多い。

という感じで、小説いっぽんのひとに比べれば全然書いていない方ではありますが、それなりの数を書いてきてはいます、という話を書きました。
しかし、最初から「同人誌にする」目的ではこれまで1度も書いていません(寄稿を除く)。
つまり今回初めて、最初から「同人誌にする」目的をもって書きました、という話です。

小説同人誌を作った経緯

フォロワーのひさひさんこと玖日琴さん(@hisahi11)とこのようなやり取りをしました。
これより前から何回か言ってたけど、具体的に動き始めたのがここ(6月)。

ひさひさんも、小説も書く絵描きです。
互いの表紙を描いて、互いに小説で中身をもらう。Win-Win!
今回は表紙先行、表紙に合わせて中身を書きましょうという話に。

で、いただいた表紙がこちらです

ちなみに私がひさひさんに描いた表紙がこちらです。

ジャンルはフォロワー人外化擬人化プ●キュアパロです(属性盛り過ぎ)
キ●アパロとは言ってもただ名前が「キ●ア」とだけの変身ヒロイン物の一次創作です。
しかも「キ●ア」ってつかない子いる。

まぁジャンルのことはここではあんま関係ないので最後に書くとして、こういう経緯で、小説同人誌を発行する流れになりました。
チーム本出せ893、作るっつったら作るんですよ。

私が中身書く方、表紙が上がって来た段階でもうすでにしれっとR18になってたっていう話
(※男キャラが女性関係が派手という設定)

執筆環境の話

書き始める話の前に執筆環境の話を。

私は基本的にiPhoneで小説を書いています。但し、入力的にはキーボードの方が早いので、一気に書けるときにはPC(Windows)で書きます。
iPhoneで書けば寝る前とかでも横になりながら書けて、そのまま寝落ち出来る。500字くらい進められる。
となると、iPhone – PC間で同期がやりやすい環境にする必要があります。

今回はGoogleドキュメントを使用しました。
GoogleDrive、OneDrive、Dropbox、SugarSync、iCloudなどの同期用クライアントを使っていないので、仮にこれらの上にファイルを置いた場合、PCで開く時にいちいちダウンロードし直す必要があります。
クライアント入れたらPC重くなると思ってるので導入も考えなかった。
Googleドキュメントなら、PCからはブラウザで開けばいいし、自動で変更履歴を取ってくれますからね。
見出し設定してチャプタージャンプも可能。編集的に実にやりやすいのです。

Googleドキュメントの欠点はiPhone版アプリだとキャレット(テキスト入力位置)操作がたまにおかしくなること。
テキスト選択時もそうだし、「空白」ボタン長押しでのキャレット移動がおかしかった。
アプデで改善されるんだろうか、この時アプデが1~2回あったんですが、改善されなかった気がする。
ただこの欠点に目を瞑れるくらい、利点の方が大きかった。

iPadにBluetoothキーボードをつければiPhone – iPad連携のみで良くなり、iOSのアプリだけを使って執筆出来たのですが、今回はキーボードを導入しなかった。
これを実行したら、多分TextForceを使っていただろうな…。

余談1

iOSには縦式やTATEditorなど、縦書きかつ、組版上の設定字数で表示出来るアプリがあるのですが、これは使いませんでした。
というのは、私は執筆中、組版上の見た目とかを気にせず書くからです。
逆に言うと、これまた後述するのですが、それを気にし始めると全く先に進まないので。
多分iPhone – iPad連携環境にしていたとしても、おそらくこれらのアプリで執筆することはなかったと思います。
各種便利ボタン(3点リーダ2個入力とかダッシュ入力とか)も私は使わないしなぁ。

余談2

iPhone – PC連携を考えたこの時、無性にMacbook Airが欲しくなった。前から欲しいって言ってたけど。
MacOS – iPhone間連携だったら、iCloud経由で出来るので。
それってWinでもクライアント入れりゃいいじゃんって思うかもしれませんけど、最初から組み込んであるものと後から入れるものでは違うと思い込んでいる。
(Win10はOneDriveクライアントが組み込んであるのですが、私がOneDriveに置いてるデータが重量級なこともあってOneDriveは切ってある)

余談3

記事の執筆は別の環境です。記事に関してはiPhoneでは何故か一切書けないので、PCいっぽんで書いています。
しかも途中でHTMLタグとか書き始めてしまうこともあり、執筆はAtomで書いています。
タグとかを色分け表示してくれて大変見やすい。

いざ執筆

表紙が送られてきたのが7月初週末。
タイミング良く、その時フリータイムが発生したこともあり、勢いで執筆を開始しました。

当時DMで進捗 兼 ネタ下さいをしていたログがあるのですが、この日「5時間消費して5500字」と発言しています。
最終的にその日は確か9000字に到達したか、9000字執筆したかどっちかしました。

小説書きの皆さんの時速(字速)ってどれくらいなんでしょう。
かの西尾維新氏は1日で2万字書くと聞いてて、これが「速筆」とのことなので…時速1000字でも充分かな……この日はとにかく筆…いやキーボードが乗ってた。

このあとは、毎日執筆出来たわけではないのですが、2万字いった辺りで、私が作った「小説ページ数カウンター」で字数とページ数を計測し始めました。
必ずやってたわけではないですが、このツイート以下のツリーで進捗がちょっと分かる。

ここから5万字程度のところまでログを取りました。
最終字数はルビ指定込みで約7万字、事務ページなど込みで156pの本になりました。

「字数が増えていく」こと

進捗率を取る一環として、上の通り字数とページ数を計測していたのですが、後で思い返すと、進捗は「字数」でははかれないな、と思いました。
2万字~4万字あたりまでは確かに「進んで」いました。
それ以降は「直しながら」書き進めていました。
この「直す」、文章を削ることもあります
そうすると、仮に3000字新規に書いてても、既存の文章を1000字削っていれば、見た目の進捗は2000字です。もしここで4000字削っていたら、マイナス1000字になるわけです。

それから、小説書きさんが良く言っているのは「最終的には何字になるか分からず、字数が分からなければページ数も分からない」ということなのですが、これは私も思いました。
今回の私の場合は、途中で「だいたいこれくらいの文字数になる、これくらいの文字数を目指す」と固まったのですが、これが固まらない場合ももちろんあるでしょう。
そして、今回の場合は既に何シーン書くかがあらかじめ決まっていたということもあり、それ以上エピソードが増えることもなかったので、大幅にページ数が増えることも考えにくかった。
でもエピソードを増やす場合って当然起こり得て、そのエピソードが増えた結果、その後の展開が変わることも当然考えられる。
ストーリーとはナマモノである。

マンガはネーム切った後は、よほどのことがなければページ数変わらないからね。
私は少なくともネームから完成までに変わることはない。(変えるならネーム切る段階で変える)

「解釈」

上でジャンル自体は「一次創作」と書きましたが、今回制作した本は「二次創作」のテイで制作しました。
我々が「シナリオ」と呼んでいる文章が「原作」で、私が制作したストーリーはその「二次創作」ということになります。
実際、文章はこの「シナリオ(原作)」を履修している前提で書いており、設定について文章上必要なことを除いて全く触れていません。
本当にややこしいな

書き始めて2週間くらい経った頃ですかね。
このジャンルに限らず、私は二次創作する時は原作をかなり分析して、キャラの行動、言動、そう行動した理由などをベースにして書く……いわゆる原作厨・解釈厨的なことをするのですが、今回もシナリオ(原作)の該当部分を読み直していた時に、「原作と自分のストーリーが合ってない」というのが発生しました。
私の中の前提条件と原作が違う。という状態で、だいぶパニックになってしまったんですね。

これに気づいた日、めちゃめちゃに荒れてました。

「解釈」だけが理由にはならないと思いますが、途中でこういう、「行き詰まる」ことって絶対あるだろうな、と思いました。
それまでに書いた文章を全て破棄したくなる瞬間が。
今回の場合は、最終的に話の流れをコントロールすることで「前提条件」とか「解釈」の流れをクリアして、それまで書いた文章もほぼそのまま残したのですが、これコントロール出来なかったらどうなってただろう。
もしかしたら、完成しなかったかもしれないなぁ…。

「パーツ」

私は小説の場合、基本的には話の頭から順番に書いていく派なのですが、今回はエピソードがあらかじめ決まっていたことと、R18で濡れ場があるという2点があったため、順番に執筆しませんでした。
エピソードパーツを別々に書いて、順番通りに並べる、という作り方…みたいな感じかなぁ。
(諸々の理由で濡れ場を書くのが苦手で進みが悪くなることが分かっている)

その結果、「内容的に同じではないか?」と思われる文章が複数箇所に存在したときがありました。
さて困りました。
話の流れ的にはどっちにもその話は組み込む必要がある、しかし「全く同じ話」を2回入れるのは冗長です。
で、文章が完全に一致している訳ではないので、「別の話」にも読めるんです、でも実際には「同じ話」だったのです。

最終的にはかなり何回も読み込み、見比べて、組み替える、という作業をして、自分で納得がいく形にしたのですが………
話を頭から順番に書いていけばこれは発生しないんだろうか、いややはり発生するんだろうか? と思いました。

「お直し」

ファイルを開くと、文章の先頭から書きたい場所にジャンプするのですが、ジャンプしないで文章の先頭から読み直してしまうことがあります。
この時、ちょっと文章をちょこちょこ書き直してしまうことがありました。

更に、上で書いた「執筆中は組版上の見た目を気にしない」という話に関連して。
確かに「執筆中」は見た目を意識した文章を書きません。行頭が1~5字しかないとか、変なところで次のページになっちゃってるとか、そういう。
でも「組版」してしまうと気になってしまって、文章を書き換えた箇所が結構あります。
では最初から組版状態と同様の環境で執筆すればいいかというと、そうでもないのです。

以前、Word上で執筆したことがあります。
この時、私が制作したテンプレート上で執筆していた=組版プレビューを見ながらの執筆になりましたが、この「組版した状態」が気になってしまい、なかなか進まなかったのですね。
これ、「ずっと気にしながら」状態がダメだったのかなぁ…と思って、これ以来、組版プレビュー上で書くのはやめました。

…………とか言ってるんですけど、途中経過をPDF化してたのがあって、これ29個あるんですよ。

29個よ!?

どんだけ見てるんだよ…………。

「出てこない」

私は「文章を書くだけ」だったらしょっちゅう書いてます。
この記事もそうだし、Twitterもツイート数めちゃめちゃ多いし、朝アタマを起こすのに長文ツイートから始めたりする。

…なのですが、小説になったら、そんなにスルスル文章が出てこない。
普段の記事では使っていない単語とか表現とか、使ってないから当然その表現は仕舞いこまれていて、「あれ、こういう時なんて言うっけ」……そんなこともザラ。
何回「えーと、こういう意味の言葉」って思って検索かけたか分からないぞ。
Google先生有難う。

使わない知識って薄れていくんです。
私は元塾講師ですが、講師時代は毎日のように触れていた数学・理科の知識も、塾講師を辞めてから何年も経って、普段はその知識を使うことがないので、薄れていきます。
小学校から習ってて、中学3年生までほぼパーフェクトだった英語も、英単語が全然出てこない。

クイズ番組でも何でもいいから、何かしら使う機会が要ると思いました。
これからもクイズ番組を見よう。

ウワァァァァァァ

なんで見出しで悲鳴上げてんだよって話ですが
2018年の「#字書きさんは小説同人誌作ってる時の悩み教えて」、2019年の「#書いた小説を同人誌にする時にぶち当たった壁教えて」で悲鳴が上がってた項目を、私も体験したわけです。

本当に、なんかもうちょっとシーン描写を膨らませられるんじゃないかとか、表現足りてる? 伝わってる? っていう不安と戦ってました。
私がフォローしてる方、1作品で6桁字とか生産なさる方がいらっしゃるので、もしその方が書いたら、同じシナリオでもっと表現豊かに、たくさんの字数で描写されるんじゃないかなって思った。

それと、私は以前から「文字に起こされていない部分は読者に伝わらない、作者の脳内は作者しか見えない」と言っているのですが、これを自分で実行出来ているだろうか、というどうしようもない不安がずっと襲ってた。
私が脳内補完していないだろうか。ちゃんとシーンを書けているだろうか。
自問自答し続けた。

あと、今回R18だったんですが、私普段R18書いてないんですよ。
マンガだって、むしろマンガの方が描けないよ。そんなわけで、

校正

小説書きさんが「嫌だァァァァァァ」って言っている工程のひとつ…。
私自身は校正講座を修了しており、自分で校正が出来ます。
但し、自分の文章っていうのは、「ここに何が書いてある、こういう文が書いてある」っていうのが分かっているのがちょっとネックかな…気を抜くと読み飛ばしがちになるんですよ、気を抜くと。

あと、今回割とハッキリ分かったんですけど

  • 執筆環境上(今回はGoogleドキュメント)
  • 組版ソフト上(私はInDesgn)
  • PDF上

これらは、見た時、読んだ時の印象が全て違います。
特に執筆環境上で読んでる時には間違いに気づきにくいです。上の中では唯一横書きなんですが、横書きだからっていうのは多分あまり関係ない気は…する。

今回は紙では読みませんでした。というより、元々ペーパーレス化の為にiPad proとApple pencilを導入したという経緯があったので、私の校正はPDFどまりです。
しかし、材質上の見た印象の違いがあるので、紙で出来るなら本当は紙でやった方がいいらしいです。

私はこれに加えて、一太郎2020の校正機能を利用しました。
一太郎は、一太郎を実際に利用してどういう点が推されているのかを確かめる(そして記事を書いた)ために購入したのですが、校正機能がかなりいいとも聞いていたので、今回使ってみました。

一太郎の校正にはデフォルトでいくつかの校正設定があり、文章の内容ごとに設定を切り替えて校正出来ます。
この画面の「文書校正:k」っていうのが今回私が作った設定です。(名前は適当)

ルビ設定を抜いた素の文字数は66000字くらい。僅か数秒で終了しました。

いわゆる「調教」の話になるのですが
専門用語やキャラ名、固有名詞はバシバシ辞書に放り込んでいきましょう。すごい指摘されます。
それから、話し言葉の箇所、「くだけた表現」の項目があるのに、すごい指摘されます。
もちろん、方言の箇所、すごい指摘されます。

上でこれほど指摘されまくった訳ですが、本当に修正すべきだった箇所は10箇所以下でした。
修正しなくて良さそうな「誤字脱字」の中に「本当に修正すべき誤字」が紛れているので、「修正しなければならない箇所」を探すのが面倒でしたね…
でも確かに「修正すべき誤字」はあったんですよ。そう。3箇所くらい。

ただこの誤字脱字については、「待て待て、一太郎、その表記知らんのかい」みたいな指摘がいくらかあったな。
これとか。

嘘だろそれ誤字脱字扱いなんかい。
確かに「詰る(なじ-る)」は「詰める」の脱字かもしれないし、「焼鮭」は「焼き鮭」って書くべきだったのかどうかは分からんけど、それでもなーとはちょっと思ったり。
自分が誤字でないとチェック出来ればいいんだけどね。

あと二重否定をめちゃめちゃ指摘されたんだけど、二重否定チェックはon/off出来た。調教不足。

校正はあくまで「ことばのチェック」

校正とは?
元の原稿と照らし合わせて、作成中のコンテンツに誤植や、色彩の違いなどがないかを確認します。また、誤字脱字などのミスの発見、修正も行います。

校閲とは?
誤記はもちろん、表記の揺れ、事実関係の誤り、差別表現や不快表現などの不適切表現の有無まで、幅広くチェックし訂正していく仕事です。また、同じコンテンツ内で論理構成や内容に矛盾が起きていないかも確認します。
校正、校閲とは何か?その違いや役割と重要性を解説 – 図書印刷株式会社

機械が出来るのはせいぜい「表記ゆれ」のチェックまでです。
差別表現・不快表現をチェックするかどうかの設定は少なくともリストに無かった。
つまりそれは人力じゃないとチェック出来ない。

また、文章の前後でおかしなところがないか、これも人力じゃないとチェック出来ません。
良くある(?)のが、服を脱いだのにまた同じ服を脱ぐ、とか。今回私もこれをやった。
作中、着衣ックスしてるところがあるんですが、その後のシーンで、何故か全裸からスタートしてた。
おいおいいつ服を脱がせたんだよ。

そんな訳なので、システム校正だけでは不足です。自分の目で文章をチェックしましょう。
そしてよりクオリティを上げるのであれば、人力校正を依頼した方がいいです。
絶好の機会かなぁと思ったんですが人力校正、依頼しなかったな…。
(予算の都合もありました)

そして本が完成、しかし

10月。
本が完成して、印刷所から送られてきました。
この本を見て愕然。

字が細い。(※個人の感想です)

小さい文字のところは消えっ消えです。
嘘だろ。いや現実だ。

写真を載せようとしたんですが、iPhoneで撮ってみたら細いのが全然分からなかったのでイメージ図を作りました。
読めないとまでは言いませんが、めちゃくちゃに細いです。
小説本の本文フォントは細いフォントの方が良いとされていますが、私にはこれは細すぎました。

さぁ、ここからフォント収集したり小説組版しまくってる私の解説です。
これは複数の要素が絡み合った結果こうなった、という話で、「どれが悪い」という話ではありません、ということを念頭に入れてください。

今回の組版・出力設定

本文 MJ-リュウミン L-KL+L-KO(一太郎付属)
ノンブル RgBodoni Book
 Rounded M+ 2p Light
その他使用フォント ヒラギノ明朝W3/W6 など
本文フォントサイズ 12Q
ノンブルフォントサイズ 10.5Q
柱フォントサイズ 8Q
本文中最小フォントサイズ 5Q

使用ソフト Adobe InDesign CS6
出力設定 PDF/X-1a:2001(CMYK固定)

本文と事務ページはPDF
イラスト部分はpsd(グレースケール)

利用した印刷所

コミックモール
今回はこの印刷所を使ってみる、という目的があって選択しました。
コミックモールは原稿自体に問題がなければ、特に連絡は来ません。

仕上がりに対する指摘

基本的に同人印刷所は完全原稿、ノークレームが前提です。
原稿や印刷結果について指摘があるかどうかは、印刷所によって対応が色々異なります。
例えば「ここ、ノドに隠れてセリフが見えなくなるよ」のような「製本した際の問題点」とか、「ここ、印刷した時にかすれるよ」のような「印刷した際の問題点」を指摘してくれる印刷所もありますが、あくまでそれは印刷所のサービスと考えた方が良いでしょう。
個人的な体感ですが、制作価格が高額な印刷所ほどそういった指摘をしてくれて、安価な印刷所ほど完全原稿なら指摘なく通る、といった感じです。
※体感です。個人の感想です。確認来なくても私にクレーム入れないでください。

オフセットとオンデマンド

基本的に、オフセットは線が細りやすく、オンデマンドは太りやすいと言われています。
しかし、全ての印刷所が必ずそうなるわけではありません。
それは、印刷所ごとに印刷機の特性が異なる、原稿データの補正が異なるなど、環境が異なったり、得意不得意があるためです。

今回、私は本文フォントの選択で、リュウミンLかR、とても悩みました。
というのは、私は普段R派なのです。しかし、上の「オンデマンドは太りやすい」というのを考慮したことと、リュウミンLを使用した別の本では特に「かすれている」と感じることのない印刷結果だったためです。
※この本は他社製、自分の本ではなく、私が原稿データを作った人の本です

今回利用したコミックモールは、線が細めに出る、ということなのでしょう。

明朝体の話題の時、「あのフォントは細い(または太い)」みたいな話をちらほら聞いたりするのですが、印刷された実物を見てそう言っているなら、これが理由のひとつではないかと推測します。
私もとある作者さんの小説の本文をヒラギノ明朝W3で制作していたのですが、印刷所を何か所か変遷した結果、ある印刷所では他の印刷所よりも「太い」と感じるくらいの印刷結果だったことがありました。
なお、その後ヒラギノ明朝W2を導入したので、その印刷所でも太いと感じることはなくなった。

校正刷り

一般の印刷所では「校正刷り」というのがあります。
同人印刷所でも校正刷り・試し刷りサービスを出しているところもあります。
試し刷りサービスがない印刷所ももちろんあります、というよりはない印刷所のほうが多い、かな?

こちらの記事は製作費が1,000円以下のところ限定ですが、試し刷り可能な印刷所をまとめています。

よく「どんな感じに刷られるか心配…」という声を聞くのですが、そういう場合はこういったサービスを利用してみてください。
利用予定の印刷所で試し刷りサービスを利用してください。上の項で述べた通り、別の印刷所で刷った結果とは必ずしも一致しませんので。

それらをまとめると

こうなる、ということなんですね。
文字が細めに出る。
完全原稿であれば指摘は来ない。
試し刷りはない。
ノークレームである。

私は今回、仕上がりについてのクチコミは特に調べずに印刷所を使いました。
もし仕上がりについて気になる場合、調べられるなら少し調べたり、利用したことがある人に聞いてみるといいでしょう。
最近、小説同人誌は、印刷所・本文フォントなどの組版情報・製本仕様、などを奥付に記載するのが流行っている(?)ようなので、そういうのを見てもいいかも。

印刷所に質問してもいいでしょう。このフォントを使いたいが、どういう感じに出るか。
回答してくれるかもしれないし、してくれないかもしれないですけど…何処なら回答してくれるかとかはちょっと分からない。スマヌ

マンガ と 小説

さて、冒頭で書いた通り、私はマンガがメインで小説がサブです。
なので、今回きちんと「小説本」を作ってみて、ハッキリくっきりと違いが分かったと思うので、私の主観で書いてみます。

得意としている描写が違う

めちゃめちゃ私自身の話なんですが、そもそも私はマンガで描きたい話と小説で書きたい話は明確に違っています。
何が違うかっていうと、表現手法の違いです。

私がストーリーを考えるとき、マンガを描くとしても小説を書くとしても、はじめは必ず脳内映像です。
この映像を「心理描写重視」で描きたい時は小説にします。
それに対して、「シーン(事実)重視」で描きたい時はマンガにします。
あと、どうしてもやりたい「視覚的表現」がある場合はマンガにします。
これを前提にしているストーリーは、私は小説では書けません。やりたい演出が出来ない。

今回は例外的に最初の相互893活の段階で「中身は小説」と決まっていましたし、R18と決まっていたのでマンガで濡れ場が描けない以上、やはり小説にするしかなかった。
ですが、小説にしたらキャラがバリバリ心理描写しまくったので結果オーライです。
私は「心理描写多くて面白い」マンガが描けないからね。

マンガにはマンガの、小説には小説のよさがあるのです。

マンガと小説の相互変換

私は小説からのコミカライズ、マンガからのノベライズもやったことがあるのですが、「同じシーン」を描いているのに、どこか違うと感じることは結構あります。

マンガで数コマ描くようなシーンを、小説は1行で終わらせられる。
小説で何行もかけて書いたシーンが、マンガでは僅か1コマで終わってしまう。
マンガにはマンガのリズムが、小説には小説のリズムがある。
ニュアンスが変わることもある。
それが悪いという話じゃないです、念のため。

「この小説はマンガだったら何ページ?」「マンガは小説だったら何ページ?」という、ページ換算の話にも関連します。
上に書いたような理由で、元の作品の字数やページ数からの単純換算は難しいです。

執筆時間の確保

ひとによる、とは良く言われているのですが
小説って書こうと思えば隙間時間に書くことが出来ます。
たとえば移動時間。たとえば病院の待ち時間。たとえば睡眠前の布団の中。

これに対し、マンガは描けるところが限られます。
私の場合はiPad環境があるので、机に向かう必要はないのですが、立って描けない、揺れる場所では描けないなどの制約があるので、小説の方が若干時間は取りやすいです。
…とは言っても、私は在宅なので、移動時間が発生すること自体がレアではありますが。

あと、マンガってちゃんとした原稿にする時、30分だけ描こう、とかしても、ちょっと短いな、と感じます。
やってはいるんだけど…30分だと途中やめにせざるを得ない場合もあったりする。
小説だと30分はまぁまぁいい感じに作業を中断しやすかったです。何が違うんだろう。
だから寝る前に小説書こーとかやってた。

私はらくがきはお布団の中でも出来るけど、原稿は…無理だな

制作期間

7月頭に書き始めて、9月終わりごろに入稿。
毎日書いたわけではなかったので、実際の制作期間は約1ヵ月半~2ヵ月程度です。
同じストーリーの長さのマンガを描こうとすると、この期間では絶対足りないです。

いやもうね、「ストーリーを書く」なら断然小説の方が早いです。
これはもうずっと前から思ってる。
マンガって本当にめちゃめちゃ時間かかるんです。
今回それを思い知ってしまって、正直毎回小説書く方がいいんじゃねぇかとか本気で思った。

とにかく「手段を選ばずストーリーをアウトプットしたい」という欲求が強い時、マンガで出力しようとすると時間がかかってしまって、分かりやすく言うと「コスパが悪い」んです。
特に、作画コストが高いゲームジャンルとかを描こうとすると、人物ひとり描くだけで物凄く時間がかかってしまって仕方ない(FE描いてる時に痛感した)

困らなかったこと

私の場合、私自身が読みたいストーリーを書きます。
今回も自分が読みたいストーリーに、表紙くれたひさひさんの好みのアレコレを混ぜこんだりして書きました。
なので、よくある「これ面白い?」とか「これ誰に需要があるんだよ…」みたいなのはあまりないです。
私の話は、私にエクストリーム需要なのだ。

あとネタ被り。
今回はそもそも身内ネタジャンルっていうのがありますが、実は既に原案者からネタにした箇所のストーリーが出ていました。
という意味ではモロ被りもいいところだったんですが、原案者的には「これは二次創作」だそうなので、じゃあ私が同じシーン書いてもいいよね! 私ルートで!
ってことで書きました。

じゃあ普段の二次創作はどうなの、と言うと、全然ネタ被り気にしてないです。
というのも、ものすごい極論言うと――たとえば「カップリング物の結婚話」って良くあるネタだと思うんですけど、ネタ被りがダメなら誰かが「結婚話」を書いた時点でダメってこと。
でも「そこへ至るストーリー」ってひとりひとり違うと思うんです。
演出も違うと思うんです。
よほどのことがない限り被らないんじゃないかなぁ…
少なくとも私は多くの人が好みそうな展開とは外れた話を描く傾向があるので、なお被りにくいんですよ………。

小説書きの人は(主に背幅的な理由で)表紙困るってよく聞くけど、私は自分で作ってますし、しかも表紙は先に作るので、ギリギリになって困るとかほぼないんだな………
表1・4は毎回別々に作ってるので背幅変わっても対応出来る。今回も表紙絵もらってすぐに表紙とカバー作ったけど、入稿前に背幅直すだけで終わったので時間かかってないです。

終わりに

小説書きの人が小説を生み出す時、小説同人誌を生み出す時の苦労、苦悩を、少し、理解することが出来ました。
「少し」だと思います。全て、ではない、気がするから。

自分で作ってみたらなおのこと、小説を、小説同人誌を応援していきたい気持ちが強くなりました。
これからも応援していきます。

イベントに置くため、友人との共有のため、自分のため
初めて小説同人誌を作る人、既に小説同人誌を作ったことがある人

皆さん応援しています。
コロナで大変な中ですが、どうぞあなたの「作りたい」、是非かたちにしてくださいね!

よろしければ

今後ともまとめを作っていきたいと思います。
マシュマロへ応援メッセージや、Donationのリンクからお茶奢っていただけたりすると励みになります~よろしくお願いします!

書いた小説のジャンルの話

ジャンルについては最後に書くと言ったな?
書くって言ったら本当に書くんだよ。

タイトルは「キ●アガイル」、アニメ(概念)の正式名称は「にじクリエイト キ●アガイル」。
フォロワー人外化ユニット(?)「JINGILE(ジンガイル)」に始まり、人外擬人化(イケメン化)、人外擬人化(美少女化)を経て、美少女化版をベースにプリキ●アパロされたのが「キ●アガイル」です。
プリキ●アパロと言っても、名前だけが「キ●ア」であって、シナリオに「キ●ア」のパロ部分は(おそらく)なく、変身ヒロイン物の一次創作です。
毎週月曜21時頃に放送。現時点で2期36話まで放送済。

ジャンル発足の経緯はこちらにまとめています。

そもそも人外キャラ作った理由はこっち。
元々はこのサイトの記事のサムネに決まったキャラが欲しくて作ったんだよ。ほんとだよ。

イケメン化したりした話はこっち

そしてファンWikiというテイのまとめWikiはこちら。
アニメ(概念)はこのWikiの「キ●アガイル本編一覧」から、全話無料履修可能。劇場版(概念)も放映されたし、2期劇場版(概念)も制作が決定している。
キ●アガイル関係のツイートまとめは「キ●アガイルまとめ一覧」から。
このLinkCardのタイトルが何でTwitterなのか分からないけどキ●アガイルWikiのリンクです

PDF(B6)換算で1期204p、1期劇場版96p、2期35話時点で254p。
キャラの元ネタの人たちにより、様々なグッズ(物理)が生産されたり、動画が生産されたり、アニメ(概念)に登場するコンビニ入店音まで制作されているという狂気のコンテンツ。
これは私が実際に作った作中の架空のコンビニのロゴ。

キャラクター数も現時点で50人以上いる。あなたの好みドストライクのキャラがいるかも?
私のところや他の人のところにファンレターマシュマロが飛んでくる。既にリスナーがいる。

単なる身内ネタで留めておくには勿体ないくらい面白いコンテンツなので、是非Wikiから本編を履修してください。
そして私の最推しカプ「シメスタ」ことシメキーリ(糸切帝)×キ●アスタイリッシュ(玉緒晴)をよろしくお願いします。

はーーーーーシメスタください

あと2期の敵にエンジョーっていうのがいるんですが、モブにやられそうなキャラなのでモブジョーください。

どっちも支部0件なんですよ、不思議ですね。

今回作った本はBOOTHで実際に購入可能です。
興味がありましたら是非買ってください。
本当に二次創作なので原作1期を全話履修してからがオススメです。

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ジャンル宣伝で記事が終わってしまいましたが記事はここまでです(えぇ…)
ジャンル宣伝はあくまでもついでだ…………