Photoshopのノンブル作成スクリプトが便利すぎる件

CLIP STUDIO PAINTには、ノンブルや隠しノンブルの機能があります。
が、隠しノンブルは、通常のノンブルと違って細かい設定が出来ません。
ついでに、隠しノンブルは縁取り出来ません。
…もとい、出来ますが、個別にページで縁取り設定をする必要があります。
正直めちゃめちゃに面倒です

かといってPhotoshopのオートアクションで自動ノンブル振りした後で、1ページずつ数字変えるのも面倒…
ページ数が多い時なんかはいちいちそんなことしてられないよ…
しかも入稿前のギリッギリの時にそんな……

という訳でPhotoshopのノンブル振りスクリプトを導入しました。
自分用覚え書きも兼ねて、カスタマイズ方法などまとめておこうと思います。
Photoshopをお持ちの方は参考にどうぞ!

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ダウンロード

このページではこちらのスクリプトについて説明します。
【Photoshop】同人誌ノンブル作成スクリプト – Qiita

このページの「スクリプトのDL」にあるリンクからダウンロードしてください。
また、使い方についてもこのページに記載がありますので、基本的な使い方はこのページを参照してください。

必須カスタマイズ

この項はVer1.4用の項目です。Ver1.5では修正されています。
なお、配布サイトでは最新版のみが配布されているため、これからDLする方はこの書き換えを行う必要はありません。

今回私が使用したのは、隠しノンブル用「NombleScriptHidden.jsx」です。
配布データそのままだと、ノンブルが仕上がりサイズからはみ出す不具合があるので、書き換えてから使います。
と言っても難しい書き換えはしなくて大丈夫です。

  1. 「NombleScriptHidden.jsx」をWindowsのメモ帳などで開きます。
  2. (メモ帳の場合)メニュー「編集>行へ移動」を選択、またはctrl+gを押して、「320」を押して「決定」します。
  3. ※メモ帳以外のテキストエディタを使う場合は行番号を表示して320行目を探してください。(改行を1行とみなす設定でやってください)

  4. ImageW = ResX; と書いてある次の行に thisPageisLeft = false; と追記します。(コピペでいいです)
  5. 同様に344行目にジャンプします
  6. この行の「 == false」の部分を消してください。
  7. 保存して終了

こういうことです
320行目

344行目

便利に使うためのカスタマイズ

ここからは便利に使うためのカスタマイズです。
毎回設定し直すのめんどくさいので、スクリプト自体を書き換え、スクリプト起動即実行、みたいに使えるようにします。

本のサイズの初期選択

デフォルトはB5になっています。
私はA5本しか作らないのでA5を初期選択にします。

86行目
omdDlg.radioButtons(“本のサイズ”, DataName.BookSize, “B5”,[“A5″,”B5”]);
 ↓
omdDlg.radioButtons(“本のサイズ”, DataName.BookSize, “A5”,[“A5″,”B5”]);

ノンブルのフォントサイズ

デフォルトは9pt。
私のノンブルは6~7ptなので、ここでは6ptに書き換えます。

91行目
omdDlg.number(“フォントサイズ”, DataName.Size, 9);
 ↓
omdDlg.number(“フォントサイズ”, DataName.Size, 6);

白フチの有無

デフォルトは白フチ無し。
フチ有りに変更します。

92行目
var ContChkSt = omdDlg.checkbox(“白フチ”, DataName.ChkStroke, false, “ノンブルに白フチを描画する”);
 ↓
var ContChkSt = omdDlg.checkbox(“白フチ”, DataName.ChkStroke, true, “ノンブルに白フチを描画する”);

94行目(フチのサイズの入力エリアを入力可能にする)
ContStSize.enabled = false; //デフォルトで入力不可
 ↓
ContStSize.enabled = true; //デフォルトで入力不可

フチのサイズ

デフォルトは5px。
私は10pxに変更します。

93行目
var ContStSize = omdDlg.number(“白フチのサイズ(px)”, DataName.StrokeSize, 5);
 ↓
var ContStSize = omdDlg.number(“白フチのサイズ(px)”, DataName.StrokeSize, 10);

ノンブル位置の指定

デフォルトはノドから4mm、下(地)から5mm。
私はノドから0.5mm、地から18mmにします。

101~102行目
omdDlg.number(“トンボ断ち切り(ノド側)からの幅(mm)”, DataName.NmbPosX, 4);
omdDlg.number(“トンボ断ち切り(下)からの高さ(mm)”, DataName.NmbPosY, 5);
 ↓
omdDlg.number(“トンボ断ち切り(ノド側)からの幅(mm)”, DataName.NmbPosX, 0.5);
omdDlg.number(“トンボ断ち切り(下)からの高さ(mm)”, DataName.NmbPosY, 18);

スクリプト適用先フォルダ

ノンブルを入れるpsdデータが入っているフォルダを指定します。
決まったフォルダに入れておけば、いちいちフォルダを選ばなくていいので楽です。
(デスクトップとかから辿るの面倒だしな~)

104行目の
omdDlg.selectFolder(“スクリプト適用先フォルダ”, DataName.SrcFolda, “none“, “スクリプトを適用するフォルダを選択してください”);

この””内に、好きなフォルダのパスを入力します。
エクスプローラからパス取ってくるのが早いですが、エクスプローラのパスは

C:¥Users¥PC User¥Downloads¥

みたいな感じで、¥マークが使われています。
ここの部分を「/(スラッシュ)」に書き換えます。

作成ファイル保存先

同じく、ノンブルを書き込んだデータを保存する場所を指定します。
これも決まったフォルダに入れるようにしておけば、いちいちフォルダを(以下略)

105行目の
omdDlg.selectFolder(“作成ファイル保存先”, DataName.DstFolda, “none“, “作成されたファイルを保存するフォルダを選択してください”);

ここにパスを入力します。パスのルールは上記と一緒。

作成するファイル名の接頭辞指定

元のファイルと混ざらないようにする設定かな(多分)
この後は通番を入れてくれます。

106行目
omdDlg.string(“作成ファイル名”, DataName.DstFileName, “Completion“);

ここを適当な名前にします。私はpageとかにしてます。

ファイル名の通番とノンブル通番を一致させる

107行目
omdDlg.checkbox(“ファイル番号”, DataName.ChkConsecutive, false, “ノンブルの数字とあわせる。”);
 ↓
omdDlg.checkbox(“ファイル番号”, DataName.ChkConsecutive, true, “ノンブルの数字とあわせる。”);

保存時にレイヤ結合するかどうか

デフォルトは結合します。結合したらマズい場合は変更します。
通常は結合する、でいいと思います。

108行目
omdDlg.checkbox(“保存時レイヤの結合”, DataName.ChkLayerMerge, true, “レイヤを結合して保存する。”);
 ↓
omdDlg.checkbox(“保存時レイヤの結合”, DataName.ChkLayerMerge, false, “レイヤを結合して保存する。”);

記事はここまでです

今回はほぼ自分用覚え書きでしたが、とにかく便利なのでPhotoshopをお持ちの方にお勧めしたくて記事を書きました。
アンソロの編集やってた時に知りたかったな~~~~~!!!!
合同誌やアンソロで是非使いましょう…!
配布元様ありがとう………

よろしければ

今後ともまとめを作っていきたいと思います。
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更新履歴

  • 2020年02月20日 Ver1.5用に修正
  • 2019年10月29日 初版