この小説本、読みにくい。

小説組版の「不正解」を知る本

同人誌制作において、表紙も本文も「正解」は無数に存在します。
「正解」はひとにより異なるもの。それら全てを網羅するのは困難です。
本書は「不正解」の例を知って、これらを回避することで一定の「正解」へ辿り着こう、というコンセプトで作成しました。

この本が皆さまの素敵な同人誌のお役に立てますように。

概要

タイトル

この小説本、読みにくい。

仕様

サイズ:A5
ページ数:48p(本文44p+表紙4p)
表紙フルカラー、オンデマンド印刷、本文モノクロ
PDF版は一部フルカラー

本書は「書籍」の状態での閲覧が望ましいページがあります。

発行日

初版:2025年12月31日

販売情報

出展イベント・出展物情報はこちらのページからどうぞ。
イベント参加情報

販売価格

イベント会場:500円
BOOTH:600円
メロンブックス:714円(税抜)

電子書籍版

BOOTH(PDF):500円

PDF版は12月28日に先行公開いたします。
本作はメロンブックス・Amazon Kindleでの取り扱い予定はございません。

通販

BOOTH
メロンブックス サークルページ

サンプル

補遺

プロポーショナルフォントとは?

本書p28 PATTERN 5「字間が詰まってる!」にて「プロポーショナルフォント」を紹介しています。

「プロポーショナルフォント」とは、文字ごとに文字幅が異なるフォントのことで、「可変幅フォント」とも言います。
これに対し、どの文字も文字幅が一定のフォントのことを「モノスペースフォント」とか「等幅フォント」「固定幅フォント」と言います。

画像内に表示している点線は仮想ボディといい、文字が入る箱のサイズです。原稿用紙の枠線を思い出していただけると分かりやすいかと思います。
等幅フォントはこの枠の中に収めるルールで作られているので、上段のMS 明朝とIPA明朝は全ての文字が枠内に収まっています。

一方、プロポーショナルフォントは「文字を正方形(または正方形の半分の長方形)に収めたら、文字ごとに幅が異なるため余白の大きさがバラバラになってしまう。枠に合わせず、文字ごとの適切な余白を取った幅にしよう」といったルールで作られているため、画像下段のような見た目になります。
カギカッコや「う」、全角アルファベットあたりは顕著で分かりやすいと思います。


こちらは英文(欧文)でのサンプルです。
横幅が広い「w」や「z」あたりは等幅フォント(IPA明朝)でも違和感がないかと思いますが、「i」や「l」あたりは隣接している文字とのスキマが広く感じるかと思います。
同じところを、IPA P明朝・Garamondで見ると、きちんと文字幅に合わせて詰められていて、浮いてる感じがなくなっていると思います。

――ここまでは横書きの話です。
日本語でも横書きの場合は文字幅に合わせて適切な字間に設定・調整すると見やすくなります(※調整は場合によりけりです)
しかし日本語縦書きの場合、文字は正方形の枠に収まっている・字間を詰めない方がきれいに見えます。

近年のフォントは縦書き・横書きでそれぞれ適切に表示されるようになっているため、「等幅フォント」「プロポーショナルフォント」の区別がありませんが、古いフォントには区別があります。
小説同人誌の本文フォントとして選択される可能性がある、「等幅」「プロポーショナル」の区別があるフォントは以下の通りです。
いずれも「P」がついているものが「プロポーショナルフォント」、ついていないものが「等幅フォント」です。
縦書きでは「P」がついていない方を選択しましょう。

  • MS 明朝
  • IPA明朝
  • BIZ UD明朝

※「IPA ex明朝」「IPA mj明朝」は縦書き・横書きで適切な表示が行われるフォントです

フォントについては拙著「小説同人誌のための明朝体フリーフォント」も参考になるかと思います。

正誤表

書籍版の以下のページに誤りがあります。
PDF版は随時修正しております。

p7
目次に章タイトルがない・中見出しのタイトルが一部異なる

更新履歴

2025.12.28
プロポーショナルフォントについての説明を追加
2025.12.17
初版