小説本制作「スピード」組版指定記法

小説本制作「スピード」は制作スピード向上のため、組版指定記法を定めております。

以下、目次に記載の4つの記法に対応しています。よく使われていると思われるものを採用しています。
また、記法が混在していても処理出来ます。
Pixiv小説タグ記法のみ、一部の指定に対応するタグがないので、別の記法で補ってください。

アプリ使用で記法のアシストが可能です。詳しくは「原稿データ制作アシスト」の項目をご覧ください。

サンプルデータ

各記法ごとの説明用のテキストデータと、処理後のPDFのサンプルをご確認いただけます。
zipにまとめていますので、zip展開が可能なソフト・アプリを使用してください。

サンプルデータDL

記法無しで処理される内容

各記法のサンプルデータ内にも記述していますが、指定記法無しで処理される内容がいくつかあります。

大見出し前後の処理

大見出しの前は「改ページ」指示がなくても必ず改ページします。
直前に「改ページ」指示が入っていた場合、無視します。

大見出しの後のアキ行数は大見出しのデザインごとに異なります。
もし改行がなくても、必要な場合は組版処理時にこちらで適宜足しますし、逆に不要な場合は削除します。

中見出しの位置調整

中見出しだけがページの最後に残ってしまう場合は、次のページに送ります。

縦中横

行内で横並びにする処理を「縦中横(たてちゅうよこ)」といいます。
次のルールに従って処理します。

  • 2桁の数字
  • 半角で「!!」「!?」「?!」「??」と記述がある箇所
  • 環境依存文字「‼」「⁉」「⁈」「⁇」
  • 「cm」などの単位
  • 全角2文字で記述された「!!」「!?」「?!」「??」(オプション選択)

全角変換

以下の文字列は、半角で記述されていた場合でも全角に変換します。

  • 1桁、または3桁以上の数字
  • 1つだけの半角「!」「?」
  • 略称など、大文字のみのアルファベット文字列(PDF→PDFなど)
  • 大文字小文字関係なく4文字程度の英語(if→ifなど)
  • 半角スペース(場合によっては削除)

字下げ

段落字下げされていない(行の先頭に全角スペースが入っていない)テキストでも、文字組み処理で自動字下げが可能です。
字下げについては依頼フォームで「字下げありに統一」「字下げなしに統一」「字下げ統一しない」が選択可能です。

文章区切り

「***」や「◇◇◇」など、文章区切りと思われる箇所を処理します。
多くの場合、行頭から6文字分インデント、各文字の間に全角1文字分の空きが入ります。
文章区切り前後の改行はそのまま反映されますので、アキ行数を揃えたい方はご注意ください。

地付き

作品の終わりにある「完」や「Fin.」などの結びを示す行は、こちらで判断して地付きにします。
(全文で何か所あっても処理します)

傍点の種類

全文を通して傍点の種類は1種類になります。
特に青空文庫記法(縦式)で傍点の種類を混在させることが出来ますが、混在させても1種類に統一されます。
傍点は「ゴマ傍点」「小さな黒丸傍点」の2種類から選べます(依頼フォームで選択、おまかせ可)

濁点つき仮名

源暎こぶり明朝(v4以降)源暎ちくご明朝しっぽり明朝(v2以降)ネオ濁点明朝に実装されている、私用領域に登録されている文字を記述する方法で濁点つき仮名が使用可能です。
使用する場合は、使用可能なフォントが「源暎こぶり明朝」「源暎ちくご明朝」「しっぽり明朝」のいずれかに限定されます。

入力は対応する文字コード入力、しっぽり明朝のページからコピペ、「しっぽり明朝外字簡単入力ツール」を利用、のいずれかで可能です。
詳しくはそれぞれのフォントの説明ページにてご確認ください。

非対応項目の記法タグ削除

青空文庫記法(縦式)、Pixiv小説タグ記法、Markdown記法などで非対応の項目のタグが入っていた場合、全て削除します。

記法ミス箇所

想定しうる範囲の記法ミスは可能な限り回収します。
判断出来なかった場合は記法ミス部分を削除し、タグが残らないようにします。

ページメーカー記法

文庫ページメーカー新書ページメーカーでの見出し・ルビ指定の書き方をそのまま使用することが出来ます。
また、ページメーカーのテキストエリアには、指定記法を入れるためのボタンがあるので、原稿制作アシストとしても使えます。

大見出し

#大見出し文字列

行中に記述しても処理されません。

中見出し

##中見出し文字列

行中に記述しても処理されません。

ルビ

|文字列《ルビ》

開始記号「|」は全角パイプ(バーティカルバー)です。
ルビを振ることが出来ます。見出しにもルビ振りが可能です。(柱や目次にはルビ文字が出現しません)
ルビには漢字も設定出来ますし、英文も設定出来ます。

傍点(圏点)

|傍点を付けるところ《圏》

ルビ指定と似ています。
傍点を付ける文字列が何文字であっても、ルビ文字に入れる「圏」は1文字です。「圏」以外の文字が含まれる場合はルビとして処理されますのでご注意ください。

改ページ

===

大見出し以外の場所で改ページしたい場合に使います。

青空文庫記法&縦式

公式:青空文庫作業マニュアル【入力編】>青空文庫注記形式

青空文庫に掲載されている作品の大見出しやルビの指定記法が使えます。
iOSの「縦式」で大見出しやルビを指定した場合、作業ファイルには青空文庫形式で記録されます。
サンプルのテキストファイルは縦式の指定のみを使用して制作いたしました。
なお、縦式の機能で設定出来る項目のうち、「スピード」の組版処理では非対応の項目があります。詳しくは「非対応の指定」の項をご覧ください。

大見出し

大見出し[#「大見出し」は大見出し]

「見出し」メニューの「大見出し」で設定した箇所が大見出しとして処理されます。上の記法を手入力しても同様に処理されます。

中見出し

中見出し[#「中見出し」は中見出し]

「見出し」メニューの「中見出し」を設定した箇所が中見出しとして上の記法を手入力しても同様に処理されます。
中見出しの前後の改行はそのまま反映されますので、中見出し前後のアキ行数を揃えたい方はご注意ください。

改ページ

[#改ページ]

大見出し以外の場所で明示的に改ページしたい場合に指定します。
縦式で設定出来る「改ページ」には「改頁(次のページから始める)」「改丁(次の奇数ページから始める)」「改段(2段以上の時に次の段から始める)」がありますが、利用可能なのは「改頁」のみです。

ルビ

|振り仮名《ルビ》

開始記号「|」は全角パイプ(バーティカルバー)です。
ルビを振ることが出来ます。見出しにもルビ振りが可能です。(柱や目次にはルビ文字が出現しません)
ルビには漢字も設定出来ますし、英文も設定出来ます。

傍点(圏点)

記法1:ゴマ傍点[#「ゴマ傍点」に傍点]」
記法2:白ゴマ傍点[#「白ゴマ傍点」に白ゴマ傍点]
記法3:丸傍点[#「丸傍点」に丸傍点]
記法4:白丸傍点[#「白丸傍点」に白丸傍点]

傍点(圏点)を設定します。
縦式では4種の傍点を選択出来ますが、どれを使用しても1種の傍点に統一されます。

非対応の項目

青空文庫記法や、縦式で設定可能な機能のうち、次の項目は「スピード」では非対応とさせていただきます。

縦中横

記法で指定が入っている箇所を無視し、「記法無しで処理される内容」に記載のルールに従って縦中横を行います。

小見出し

多くの場合、大見出しと中見出しがあれば足りると判断。かつ、他の記法と合わせるため非対応。

センター寄せ

これは「行内中央寄せ」ではなく、「行をページ中央寄せ」の機能。他の記法と合わせるため非対応。

挿絵

「スピード」は挿絵非対応のため

ドロップキャップ

小説ではおそらく使わない機能であると判断したため

字下げ、字上げ、折り返し指定

基本的には台本制作の為の機能。他の記法と合わせるため非対応

Pixiv小説タグ記法

公式:pixivヘルプセンター>作品の投稿/管理について>小説の投稿

Pixiv小説のタグに対応しています。
Pixivに投稿した小説テキストをそのままお送りいただけます。(一部非対応タグがあります)

大見出し(章タイトル)

[chapter:章タイトル]

大見出し(章タイトル、作品タイトル)を設定します。
Pixiv小説タグでは、見出しにルビを設定することは出来ません。(タグを入れ子に出来ないため)

中見出し

Pixiv小説タグには対応するタグがないので、必要な場合は他の記法で補ってください。
(記法が混在していても処理出来ます)

改ページ

[newpage]

大見出し以外の場所で明示的に改ページしたい場合に指定します。

ルビ

[[rb:pixiv > ピクシブ]]

ルビを振ることが出来ます。ルビには漢字も設定出来ますし、英文も設定出来ます。
参考:各SNS記法の特殊対応

非対応の記法

Pixiv小説タグが存在するが、「スピード」では非対応とする項目

挿絵タグ

[uploadedimage:アップロード挿絵ID]
[pixivimage:イラストID]
「スピード」では挿絵非対応のため

ページジャンプ・作品ジャンプ

[jump:リンク先ページ番号]
[[jumpuri:タイトル > リンク先URL]]
「スピード」では非対応

Markdown記法

Markdown(マークダウン)は、文書を記述するための軽量マークアップ言語のひとつである。 本来はプレーンテキスト形式で手軽に書いた文書からHTMLを生成するために開発されたものである。

QiitaやGitHubのreadmeなどで使われている記法です。
最近ではnoteなどでもMarkdownの見出し指定が使われていることがあります。
なお、Markdown記法のうち、文字装飾に絡むいくつかの指定は非対応とさせていただきます。詳しくは「非対応の指定」の項をご覧ください。

大見出し

# 大見出し文字列

Markdownのh1の指定です。大見出しとして設定されます。
行の先頭に「半角シャープ+半角スペース」に続けて大見出しの文字列を書きます。行中に記述しても処理されません。

中見出し

## 中見出し文字列

Markdownのh2の指定です。中見出しとして設定されます。
行の先頭に「半角シャープ2つ+半角スペース」に続けて見出しの文字列を書きます。行中に記述しても処理されません。
中見出しの前後の改行はそのまま反映されますので、中見出し前後のアキ行数を揃えたい方はご注意ください。
なお、ページの最終行に中見出し行だけが残ってしまう場合は、次のページへ送られます。

改ページ

記法1:***
記法2:---

大見出し以外の場所で明示的に改ページしたい場合に指定します。
行頭に「半角アスタリスクを3つ」または「半角ハイフンを3つ」が書いてある場合に改ページ処理を行います。
これはMarkdownでは水平線(hr)を入れる指定です。本来の使い方ではありませんが、Markdownには改ページを指定する記法はありませんので、代替手段として採用しています。
水平線を入れる指定の仕方は色々ありますが、小説本制作「スピード」ではアスタリスク3つ、またはハイフン3つに限定させていただきます。

ルビ

[親文字](ルビ)

ルビを振ることが出来ます。見出しにもルビ振りが可能です。(柱や目次にはルビ文字が出現しません)
Markdownではリンク(a)の指定です。本来の使い方ではありませんが、Markdownにはルビを指定する記法はありませんので、代替手段として採用しています。
ルビには漢字も指定出来ますし、英文も設定出来ます。

傍点(圏点)

記法1:*傍点を付けるところ*
記法2:_傍点を付けるところ_
記法3:**傍点を付けるところ**
記法4:__傍点を付けるところ__

傍点(圏点)をつけたい文字列の前後に「半角アスタリスクを1つ(2つ)」、もしくは「半角アンダーバーを1つ(2つ)」つけます。
Markdownでは強調(em、strong)の指定です。

非対応の項目

Markdown記法のうち、文字装飾に絡む次の項目は小説本制作「スピード」では非対応とさせていただきます。

小見出し(h3~h6)

多くの場合、大見出しと中見出しがあれば足りると判断したため

打消し線(strike)

小説には不要と判断したため

挿絵(img)

「スピード」では挿絵非対応のため

原稿データ制作アシスト

アプリやツールの機能を使って、原稿制作をアシスト出来ます。
ツールアシストを使うことにより、記法ミスを可能な限り防ぐことが出来ます。

想定しうる範囲の記法ミスは可能な限り回収します。
判断出来なかった場合は記法ミス部分を削除し、タグが残らないようにします。

アシスト可能なツールは、以下です(当方で把握しているものです。他にもあるかも)

  • ページメーカーシリーズ
  • 縦式
  • 一太郎+一太郎Pad
  • その他エディタ

ページメーカーシリーズ

ルビつき文字列(圏点)、ダッシュ、大見出し、中見出し、改ページを挿入することが出来ます。
また、「横書き→縦書き お節介アシスト」でWeb公開用の文章を縦書き文章用にテキスト整形することも出来ます。

縦式

縦式 – AppStore
縦式の「大見出し」「中見出し」「ルビ」「傍点(圏点)」「改ページ」機能で指定した後、編集データをそのままお送りいただくことで、記法が入った状態のデータが使用可能です。
使用可能な機能は青空文庫記法のサンプルデータ「alnovel-speed-aozora.txt」に記載しています。同データを実際に縦式で読み込んでご確認ください。(青空文庫記法のテキストデータは縦式で制作しました)

縦式からのデータ共有手順

以下の例はiPhoneからGoogle Driveにアップロードする場合です。

一太郎+一太郎Pad

一太郎と一太郎Pad(iOS・Android)を使用して、ルビつき文字列、傍点(圏点)、大見出し、中見出しを設定した状態のテキストデータを取得出来ます。
一太郎Padとの連携は、一太郎2020以降のバージョンで可能です。

データ書き出し・共有手順

一太郎と一太郎Padの連携については一太郎公式のヘルプもあわせてご覧ください。
この例ではGoogleドライブにデータをアップロードしています。他のサービスを利用する場合は、各サービスのヘルプをご覧ください。

  1. 一太郎Padへ送信を選択
  2. 画面の指示に従って一太郎Padに送信する(画像なし)
  3. 送信したメモを開く
  4. 共有ボタンを押す
  5. アップロード先を選択(ここではGoogleドライブ)
  6. アップロード先アカウントを確認して「アップロード」ボタンを押す
アウトプットナビからの出力

一太郎Padを使わない場合、一太郎の「アウトプットナビ」から、ルビ・圏点文字列のみ書き出すことが出来ます。
(「Pixiv特殊タグ」で書き出す場合はルビと改ページのみ書き出せます)
一太郎Pad連携と異なり、大見出し・中見出しは書き出せないのでご注意ください。

ルビ文字列について

一太郎から書き出されるルビ文字列は「|親文字《ルビ》」と、始点指定が全角ではなく半角となっておりますが、このままお送りいただいて大丈夫です。

その他エディタ

コードスニペット機能が実装されているテキストエディタを使ってアシストさせることが出来ます。
コードスニペットは自分で登録するので、どの記法でも使えます。
例えば、AtomVSCodeなどにはコードスニペット機能が実装されています。
使い方はそれぞれのエディタのヘルプや解説記事などをご確認ください。

各SNS記法の特殊対応

Pixiv以外の各小説SNSでも、ルビ・傍点(圏点)を指定する記法が定められています。
記法対応が確認出来ているSNSは以下の通りです。(SNSに投稿した文章ほぼそのままで大丈夫です)

ルビ指定

  • 小説家になろう
  • カクヨム
  • ハーメルン
  • マグネット

傍点(圏点)指定

  • カクヨム
  • ハーメルン
カクヨム・ハーメルンの傍点記法

《《傍点を付けるところ》》
カクヨム・ハーメルンの傍点(圏点)指定記法は、上の4つの記法のいずれにもあてはまらないのですが、例外的に対応しております。
また、一太郎のアウトプットナビでもこの記法で書き出せますが、同様に対応しています。

ルビによる傍点指定

各小説SNSで傍点指定がない場合に、ルビで代用している場合も傍点として処理します。

例えば「小説家になろう」の場合
例1:|傍点を付ける文字列《・・・・・・・・・》
例2:|傍《・》|点《・》|を《・》|付《・》|け《・》|る《・》

Pixiv小説タグ記法の場合
例:[rb:傍点をつける > ・・・・・・]

《》内の文字は、「・」または「﹅(機種依存文字)」のいずれかで処理出来ます。
また、親文字(傍点を付ける文字列)に対して「・」「﹅」の数が合わない場合でも、親文字に指定している文字列に対して傍点を設定します。

ルビ指定について

SNSによってはルビ指定文字列の始点が全角(|)ではなく半角(|)となっている場合がありますが、半角でもルビとして処理します。
そのままお送りいただいて大丈夫です。

関連ページリスト